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インドで出会ったチベット人家族との長年にわたる交流と、その息子ソナム君の「日本に行きたい!」という夢を叶えるべく奔走する 著者の徒然交流記。
 
No.15 ―夢のつづき― <前へ  
 

そうこうしているうちにソナムの日本語学校での授業は終わり、無事修了証をもらうことができました。
成績もまずまず◎
そして日本語検定試験の結果は、「この合格証がなければ再申請はしません。」
と学校側に言われてしまい早く結果が欲しかったのですが、そこはやはりインドの事
なかなか結果通知が来ず最後までハラハラさせられました。
ここまで苦労して用意してきて、申請できなかったら目も当てられないワ…><
結局申請書の提出期限ぎりぎりに通知が来て・・・合格!
ハァーよかったーーーーー!

こうして何とか書き上げた手紙やら証明書やらに一つ一つ訳を付けたら
いつの間にか厚さ2pほどの書類の束が出来上がっていました、
あとはこれらの書類に、私たちとソナムの家族が一緒にニッコリ笑って映っている
“証拠写真”を添えて出来上がり♪
あとはひたすら結果が出るのを待つばかりです。

今回もまた結果が出るまでにたっぷり2ヶ月間待たなければなりません。
その間ソナムとは週に1~2回連絡を取り合ってはいましたが
その時の話題にはとても気を遣いました。
前回の時のようにあまり期待を持たせるようなことばかり言ってはいけないし
かと言ってモチベーションを下げるようなことばかり言ってもかわいそうだし…
とにかくやれるだけの事はやったし、あとはただ待つしかないと。
そして万が一今回もダメだったら、ひとまず日本へ来ることは諦め、
インドでまた就職したりして他の生きていく道を探してほしい。
でもどんな道に進むとしても、私が必ずサポートするから勇気を持って自分の道を選んで欲しい。。。 そんなふうに話をしました。

結果を待つ間ソナムとしたとりとめのない話の中でおもしろかったのは『結婚』についての話です。
インドに住むチベット人の多くはインド人社会の中に住んでいても
インド人と結婚することはまずないそうです。
それはたぶんインド人の親がさせたがらないんだ、
とソナムは言っていましたが
たぶん本人同士もお互いに「眼中にない」
というか、結婚の対象としては見ていないのでしょう。
結婚の仕方は日本と同じように普通に恋愛結婚あり、見合い結婚もあり、
親同士が仲がよい家族間などでは親の勧めで結婚することもあるそうです。

ひと昔前やラダックなど地方の村では『一妻多夫』の習慣があったそうな。
えっ!と驚くような話ですが、なぜそんな習慣があるのかというと、
所有している土地が分散するのを防ぐため、だとのこと。
チベット人は伝統的に大家族で一緒に住むことが多く
親から息子へ土地を譲る時、兄弟が一緒に引き継ぎそこへ1人のお嫁さんを迎える、
というならわしがあったそうです。
特にラダックのような資源が少ない厳しい環境の土地では
子孫の数を調整するという意味合いもあったそうです。
それにしてもユニークな考え方、日本人の私たちには想像もできませんね。
でもそれも今は、生活様式の変化とともにほとんどなくなっているそうです。

…さて、問題のビザの結果は果たしてどうなったでしょうか?
通知の日が近づくにつれ、私もソナムも緊張感が高まってきました。
「もう、なんでもいいからビザをください!」
と祈るような気持ちで迎えた結果通知の当日。

ジャーーーン!!交付決定!!

やったぁーーーバンザーーーーイ!!

本当に言葉では言い尽くせないほどの感激!
その時の感動は今でも忘れられません。
長い長い道のりでしたが、決して夢をあきらめず目標に向かって粘り強く頑張り続ければ
何事も為せば成る!と改めて努力の大切さを実感しました。

でもソナムにとって夢はこれで終わりではなく
むしろこれからが本当の“夢”の始まりだと思います。
幼い頃からの夢がかなった今、
実際日本に来て暮らし始めたらその夢はどう変わっていくのか?
チベット人としての生き方は彼のこれからの人生で
どんな意味を持つようになっていくのでしょうか?
私としてはソナムに日本でも経験するだろういろいろな逆境を乗り越えて
世のため人のために役に立つような、そんな人になってもらいたいと
ひそかに願っています。



 インド・デリーにて。日本の皆さん、これからよろしくお願いします!

(終わり)

 
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Reiko
インド、ネパール他、アジア各地の放浪歴(?)あり。
インド旅行中に知り合ったチベット人家族の優しさや生き方に心打たれ、以来長年にわたって家族ぐるみの交流をしている。
夢は彼らと一緒にチベットを訪れること。


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